塩分の摂りすぎは下半身デブ(むくみ)の原因
塩分の摂りすぎは健康に悪影響を及ぼすだけでなく、下半身太りの大きな原因となります。
特に上半身は痩せているのに下半身だけ太っているという場合は、塩分の摂り過ぎによるむくみが原因である可能性が高いので、食生活をよく見直す必要があります。
では、なぜ塩分を取り過ぎると下半身が太くなってしまうのでしょうか?
塩分の摂りすぎで下半身デブになる理由
人体の約60~70%は水分で構成されており、人体の塩分濃度はその水分量の約0.85%となっています。
このバランスがとれている間は体の機能は正常にはたらきますが、食事などで塩分を取り過ぎてしまうと余分な塩分が体内に蓄積されてしまいます。
塩分には水分をためこむ性質があるため、塩分濃度が高くなればなるほど体内の水分量も増加し、体がぱんぱんにむくんでしまいます。
特に下半身は重力の影響で水分や老廃物がたまりやすいため、太ももやふくらはぎが太くなる原因となります。
また、余分な水分や老廃物は脂肪細胞と結びついてセルライトになることから、ますます下半身が痩せにくくなり、悪循環に陥ってしまいます。
一日の塩分摂取量の目安
人間が体外に排出する汗や便、尿には微量の塩分が含まれているため、失った塩分は食事から補給する必要があります。
一日の塩分摂取量の目安は性別によって異なりますが、成人男性なら9g未満、女性なら7.5g未満が適量とされています。
ただ、日本人の食塩摂取量の平均値は1日あたり約10gと目標値を1g以上も上回っています。
減塩を目標とする場合、1日の塩分摂取量は6g未満に抑えるよう推奨されていますので、薄味の食事を心がけたり、減塩調味料をうまく活用するなど、日頃の食生活を少しずつ見直すことが大切です。
塩分の多い食品
塩分が多い食品と言うと、食塩やしょうゆなど、いわゆるしょっぱいものが思い浮かびますが、実は身近にある意外な食品にも塩分が多く含まれています。
パン
パンそのものにはあまりしょっぱさを感じませんが、パンは製造過程で塩を使用するため、意外と塩分濃度が高い食品となっています。
たとえば6枚切りの食パンなら1枚で約0.8gもの塩分が含まれており、これに塩分を含むバターやマーガリンを塗ってしまうと、さらに塩分摂取量が多くなってしまいます。
チーズ
チーズにはいろいろ種類がありますが、一般的なナチュラルチーズの場合、製造過程で塩が加えられています。
たとえばパスタなどにかけるパルメザンチーズなら、1食あたりの食塩相当量は0.2g。カマンベールチーズなら1食あたり0.4gもの塩分が含まれています。
さらに、食卓に上りやすいプロセスチーズの場合、1食あたりの塩分は0.6gとかなり高く、食べ過ぎるとすぐに塩分過多になってしまうので要注意です。
コンソメ
煮込み料理やスープなど、洋風の料理を作る時に活躍するコンソメは少量でも塩分が高いので注意が必要です。
たとえば便利なコンソメの素では、顆粒タイプなら小さじ2杯、固形タイプなら1個で約2.5gもの塩分を摂取することになります。